金沢大学21世紀COEプログラム『環日本海域の環境変動と長期・短期変動予測』

 事業推進担当者

物質動態のモデリングと変動予測

助 教 授  川 西  琢 也

自然科学研究科 物質科学専攻
エコリサイクルシステム講座
[ kawanisi@t.kanazawa-u.ac.jp ]


 環日本海域環境の変動を予測するためには,モデルを作ることが必要です。このCOEプログラムにおいて,以下のような研究をすすめています。

 地域環境における窒素負荷推算・水質予測モデル:世界各地で地下水の硝酸態窒素汚染が問題となっていますが,この研究では,様々な汚染源からの窒素負荷を推算し,河川,地下水の水質の変動を予測するモデルを構築します。考えられる窒素負荷削減策の効果について検討し,環日本海域の地下水,河川・湖沼水質を保全するための方策を探ります。

 森林土壌の炭素・窒素動態モデル:熱帯を除けば,森林土壌は,植物体よりも多くの炭素を蓄積していますが,そのモデルの研究は植物による炭酸ガス吸収ほどは進んでいません。この研究では,土壌炭素の変動と,それに伴う土壌窒素の挙動を解析します。環日本海域の森林土壌の炭素蓄積量の将来予測,および,森林土壌から水環境への窒素負荷推算をめざしています。生態系の研究と連携して研究を進めます。

 土壌・堆積物中のPAH動態モデル:私たちの研究室では,これまでに,土壌・堆積物中の様々な物質の動態解析を行ってきましたが,このCOEプログラムでは,PAHの挙動を解析するモデルを構築します。また、日本海における化学物質のモニタリングを行っています。

 以上のように,他の研究と連携して,環境変動予測の一端を担うべく,様々なモデリングの仕事に取り組んでいます。

















































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